BMSG主催のオーディション番組『THE LAST PIECE』では、熾烈な3次審査を経て、ついに20名の4次審査進出者が決定しました。
全30名から選ばれた精鋭たちの共通点は何か、脱落者との違いはどこにあったのか。
今回は進出者の内訳や年齢分布、チーム構成、SKY-HIのコメントから見える評価軸までを網羅的に分析します。
THE LAST PIECE 4次審査進出者20名一覧
3次審査を突破した20名の中には、BMSGのトレーニーとしてすでに地盤を固めていたメンバーと、一般応募から飛び込んできた新星たちが混在しています。
それぞれの出自や年齢背景などから、今回の選考の方向性が見えてきます。
BMSGトレーニー出身(15名)
進出者の大半を占めるのが、BMSGトレーニーとしてすでに育成を受けていた15名です。
- ADAM
- AOI
- COTA
- GOICHI
- HAL
- ISANA
- KAIRI
- KANTA
- KEI
- KEITO
- REN
- RUI
- RYOTO
- TAIKI
- YUTA
この15名の中には、THE FIRSTやBE:FIRSTの選考に関わっていたISANAやRUI、またプレデビュー経験のあるメンバーも含まれており、基礎的なスキルだけでなく「BMSGらしさ」を理解していることが強みです。
トレーニー経験を通じて、SKY-HIの求める表現力や自己理解が自然と身についており、それが審査において高く評価されたと考えられます。
一般参加者(5名)
BMSG外からの一般応募者で4次審査に進出したのは以下の5名です。
- KANON
- RAIKI
- SHO
- TAICHI
- YU
この5名は、いずれも強烈な個性や光るポテンシャルを武器に審査員の目を引いたメンバーばかりです。
特にYUは最年少ながら審査時に感情をしっかり表現し、独自の存在感を見せました。
トレーニーの完成度とは異なる”未完成だからこその可能性”が評価された結果といえるでしょう。
年齢別・出身地別の分布
今回の進出者は12歳から19歳までと幅広く、最年少は12歳のYU、最年長は19歳のISANAやRENなど。
脱落者には20歳のTOMOSHIも含まれており、年齢が高いからといって有利とは限らないことが見て取れます。
出身地は非公表のメンバーもいますが、都市部出身に偏らず、地方出身者も多く含まれています。
多様な背景が、パフォーマンスの幅や表現の豊かさにつながっているとも考えられます。
3次審査で脱落した10名とその理由
30名の中から選ばれた進出者20名の裏側には、悔しさを胸にステージを降りた10名の存在があります。
彼らの脱落理由を冷静に分析することで、逆に”合格者の条件”も浮かび上がってきます。
3次審査脱落者一覧
以下の10名が3次審査で惜しくも脱落しました。
- REO
- TOMOSHI
- RAITO
- SORA
- EITA
- AJ
- TAISEI
- RYOMA
- KEISHIN
- KAN
REOやRAITOなどは初期から高い期待を集めていた存在であり、SNSでも「なぜ?」と驚きの声が上がるほどでした。
また、TOMOSHIは最年長としてチームを引っ張っていましたが、その経験値が必ずしも評価に直結しなかった点も興味深いところです。
SKY-HIが語った脱落の基準
SKY-HIは今回の審査について「今の完成度だけでなく、これからの伸び代や向上心、変化の兆しを重視した」と語っています。
つまり、現在の実力が高くても、今後に向けた成長カーブが期待できないと判断された場合には、選考から外れることもあるということです。
また、チームの中で”自分の役割を理解して行動できていたか”という点も評価軸に含まれており、個人のスキルだけでなく、周囲との関係性まで含めた総合力が求められていたといえます。
チーム別脱落者の傾向分析
注目すべきは、脱落者が特定のチームに偏っていることです。
Superstartチームからは3名(REO、TOMOSHI、RAITO)が脱落し、個性が強いぶん調和が取れなかった可能性が指摘されています。
一方、come againチームからの脱落者は1名のみで、全体的な完成度と連携の強さが評価された結果です。
進出者と脱落者の決定的な違い
同じステージに立っても、最終的に明暗が分かれる理由とは何か。
それは単なる技術力の差では語りきれない、複合的な要素にありました。
【実力面】技術的な差と表現力
4次進出者は、基礎的な技術があるのはもちろん、それを”魅せる力”を持っていることが共通しています。
YUTAのように感情の抑揚を音に乗せて届けられる表現力や、TAIKIのように安定感とフロア支配力を両立できる技量は大きな武器となりました。
一方、脱落したメンバーの中には「技術的には優れているが印象に残らない」「チーム全体の流れに埋もれていた」といった評価も見られました。
【精神面】プレッシャーへの対応力
審査が進むごとに緊張感は高まり、本番での”発揮力”が問われました。
YUのように年齢が低くてもステージで自己表現をやり切れる精神力があるかどうか、これが合否を左右する場面も多かったようです。
一方で、REOやSORAのように、普段は実力を出せても、審査という場でそれを活かしきれなかった可能性も否定できません。
【成長性】伸びしろと向上心
BMSGが最も重視するのが「これからどう育つか」という成長性です。
AOIやRUIのように、短期間で明確な進化を見せたメンバーは、その姿勢とスピードが高く評価されました。
現時点の完成度だけでなく「どこまで進化し得るか」が最終選考においても大きなファクターとなることは間違いありません。
チーム別分析:進出率の違いから見る傾向
3次審査では、参加者30名が複数のチームに分かれ、それぞれ異なる課題曲に挑みました。
チームごとの進出率を比較することで、審査においてどのような要素が評価されたのか、傾向が浮かび上がってきます。
come againチーム(脱落1名のみ)の強さ
come againチームは、圧倒的な完成度と一体感で審査員の評価を集め、10名中9名が4次審査へ進出するという高い合格率を誇りました。
メンバー同士の連携が良く、それぞれが自分の強みを理解しながら全体を引き立てるパフォーマンスを見せたことが、高評価につながった要因と見られます。
また、個人スキルだけでなく”チームとしての表現”が意識されており、BMSGの理念に最も近い姿を提示できていたともいえるでしょう。
Superstartチーム(脱落3名)の明暗
SuperstartチームからはREO・TOMOSHI・RAITOの3名が脱落。
チーム全体としてはインパクトの強い個が多かった一方で、それが「協調性の欠如」として捉えられてしまった可能性があります。
高いスキルを持つメンバーが揃っていたからこそ、互いの個性をどう調和させるかに課題が残った印象です。
SKY-HIが重視する「チームの中での自分の役割理解」という視点から見て、やや戦略的なバランスに欠けていたのかもしれません。
その他チームの結果と特徴
他のチームでは、メンバー2〜3名が脱落する構成が多く見られました。
これらのチームに共通していたのは、「方向性のブレ」や「一部メンバーの力不足によりチームの魅力が薄れてしまった」点です。
チームごとの表現スタイルや楽曲の解釈の深さも審査対象となっていたため、技術だけでなく、”チームビルディング力”や”リーダーシップ”の有無も選考結果に反映されていたと考えられます。
BMSGトレーニーvs一般参加者の合格率
『THE LAST PIECE』は、BMSGトレーニーと一般応募者が混在する構造のオーディションです。
今回の進出率を比較することで、BMSGが求める人材像とその育成の有効性が明確になりました。
トレーニー出身者の圧倒的な合格率
19名のトレーニー中、15名が4次審査に進出しており、合格率は78.9%という高水準。
この数字は、単なる実力差以上に、BMSG内部での日常的なトレーニングやマインドセット教育が機能していることを裏付けています。
特に、RUIやTAIKIのように過去のオーディションを経て成長してきたメンバーは、ステージ上での”自分の見せ方”を心得ており、その完成度の高さが選考に大きく影響しました。
一般参加者で生き残った5名の特徴
一方、11名の一般参加者のうち4次審査に進出できたのは5名で、合格率は45.5%。
この数字だけ見るとトレーニーに劣りますが、彼らは”原石”としての魅力やポテンシャルを強く感じさせたメンバーでもあります。
YUのような”ナチュラルな表現力”、SHOの”人間味のある感情表現”、KANONの”独特の空気感”など、既存の育成メソッドに染まっていないからこその魅力が評価されたと見られます。
トレーニー期間の重要性
トレーニーとして長期間、BMSGで育成されているメンバーは、自身の内面と向き合う姿勢やチームでの立ち回りにおいて優位性がありました。
これは単に歌やダンスを教えるというより、自己理解や目標設定のトレーニングに近く、合格率の高さにも直結しています。
注目の4次審査進出者個別分析
今回の進出者の中でも、特に話題性・将来性・個性の観点から注目すべきメンバーをピックアップし、それぞれの魅力を掘り下げていきます。
最年少YU(12歳)の可能性
YUは、わずか12歳という若さながら、繊細で情緒的なパフォーマンスを披露し、多くの視聴者の心を掴みました。
ステージでは年齢を感じさせない表現力を持ち、本番での度胸や感性の柔らかさが高く評価されています。
今後、成長とともに技術面が追いついてくれば、唯一無二の存在感を持つアーティストへと進化する可能性を秘めています。
実力派YUTA・TAIKIの安定感
YUTAは、ボーカル面での表現力の高さと安定した歌唱力が光る存在。
課題曲でも感情の起伏を丁寧に表現し、安心して見ていられるパフォーマーです。
TAIKIはTHE FIRST以降の成長が著しく、ダンスのキレやリズム感、視線の使い方に”魅せる意識”が感じられます。
二人とも「即戦力」としての完成度を持ちつつ、まだ伸びしろも感じさせる点が魅力です。
一般参加者から進出した5名の魅力
一般参加者の中で進出を果たしたRAIKI・SHO・TAICHI・KANON・YUはいずれも異なる個性を持っています。
- RAIKI:ストリート感のあるパフォーマンスと素直な人間性が魅力。
- SHO:言葉に込める思いが強く、ラップ・ボーカル両方で存在感を発揮。
- TAICHI:まっすぐでフレッシュな表情と、学ぶ姿勢の強さが光る。
- KANON:中性的な美しさと芯の強さが共存する新しいタイプのアーティスト像。
彼らは未完成でありながら、”もっと見たい”と思わせる魅力が審査員の心を動かしたといえるでしょう。
脱落者の今後の可能性
脱落という言葉は一見ネガティブに響きますが、『THE LAST PIECE』においては、それが必ずしも”終わり”を意味するわけではありません。
ここからの進路にもさまざまな選択肢が存在します。
再挑戦の道はあるのか?
BMSGの過去オーディションでも、いったん脱落したメンバーが後に再起用された例は少なくありません。
RANやREIKOなど、デビュー組とは別の形でBMSGと関わるようになった元参加者もおり、今回の10名にも再びチャンスが訪れる可能性は十分にあります。
他オーディションへの参加可能性
REOやTOMOSHIなどは、他のメジャーオーディション番組に参加しても通用するだけの実力と経験を持っています。
特にREOはSNSでも注目されており、今後『iCON Z』や『PRODUCE 101 JAPAN』のような場で姿を見る日が来るかもしれません。
独自の活動継続の可能性
SNSでの発信を継続しているメンバーもおり、自らアーティスト活動を切り開くケースも期待されます。
YouTubeやTikTokなどを活用して、自分自身のスタイルを築いていく姿もまた、次世代の表現のひとつといえるでしょう。
4次審査以降の展望
番組は今後、さらに緊張感と競争が増していく局面に突入します。
4次審査から先、何が評価され、誰が生き残るのか。
未来のヒントを探ります。
最終デビューメンバー数の予想
現時点では正式な発表はありませんが、SKY-HIのこれまでの発言やグループ編成の傾向から推察すると、5〜7名程度のデビューが想定されます。
ただし、候補生のレベルが高いため、複数グループ体制やソロデビューの可能性も視野に入れられているのかもしれません。
今後の審査で重視されるポイント
4次審査以降は、自己プロデュース力や”アーティストとしての世界観構築力”がより重要になります。
単に指示された通りに動くだけではなく、自分なりの解釈を加えたうえでパフォーマンスに反映できるかが鍵となります。
また、楽曲や振付への理解力と応用力も求められるため、総合的な表現力が試される段階に入っていきます。
ファン投票の影響度
現時点ではファン投票の正式導入は明言されていませんが、SNSでのリアクションやファン人気が今後の選考に間接的な影響を与える可能性はあります。
特に話題性のあるメンバーにとっては、ファンの応援が”後押し”になる場面もあるかもしれません。
まとめ
『THE LAST PIECE』4次審査進出者20名の顔ぶれから見えてくるのは、「実力・個性・成長性」という3つの軸を高次元で兼ね備えた人材こそが、生き残っているという事実です。
BMSGトレーニー出身者の強さは圧倒的ですが、一般参加者の中にもYUをはじめとした原石たちが輝いています。
逆に、惜しくも脱落した10名も、それぞれが他の場所で再びスポットライトを浴びるだけの力を持っており、今後の展開にも注目です。
これから始まる4次審査以降、彼らがどのように成長し、選ばれていくのか——。
未来のスター誕生の瞬間を見逃さずに追いかけていきましょう。

