配信直後からSNSがざわついた『HIP POP Princess』第2話。
最大の山場は、ナム・ユジュさん×ココロさんの真正面バトルと、事前最下位だった韓国Dチームの”逆襲”。
ソヨンさんの「人としていい人であれ」、岩田剛典さんの「今日の点数は今日のもの」という言葉が、評価の物差しを一段深くしました。
この記事では、賛否が割れた10の論点を整理しつつ、最新のポイントとデビュー予想、そして次の1vs1創作で”誰が化けるか”の鍵を読み解きます。
ユジュ×ココロのバトルに宿る”リアルな衝突”
第2話の空気を一変させたのが、ナム・ユジュさんとココロさんの真正面勝負でした。
最初の4小節で伝わるのは、単なるスキル勝負ではなく”世界観の衝突”という事実。
ユジュさんは語尾の落とし方とブレスの置き方で「バーの輪郭」を太くし、譜割りに余白を残すぶん1行ごとの意味が深く沈む。
視線の固定→一瞬の外し→再ロックという目線の使い方も巧みで、聴く人の想像に”答えを言わせる”構えがありました。
対するココロさんは、ギャル的な開放感をフロウの推進力に翻訳。
裏拍に軽く引っ掛ける踏み方、語尾の跳ね上げ、アドリブでの”間”の切り返しで、ビートのグルーヴを”場の熱”へ変換していきます。
とくにフック前のコール&レスポンスの呼び込みは、マイク1本で空間を明るくするタイプのスター性を感じさせました。
SNSの賛否は「完成度のユジュさん」vs「生の迫力のココロさん」で割れましたが、この分岐は”どのリアルを信用するか”の違いでもあります。
緻密に削り出した言葉の重さを信じるか、突発的な熱と即興性が作る説得力を信じるか。
勝ち負けの外側で、二人はそれぞれの”生き方”を提示していた──そう受け取りました。
次の1vs1創作では、ここで見せた強みを”作品”に落とし込めるかが決定的。
言葉の強度、比喩の新鮮さ、そして”間”の美学が順位を押し上げるはずです。
韓国Dチームの逆襲が示した”評価と情熱のズレ”
事前評価”最下位”の韓国Dチームがやってみせたのは、精度の勝負を捨てることではなく、刺さる瞬間を設計することでした。
名曲の再解釈でメロディ引用を控えめにし、キックの位置をわずかに前へ寄せてドライブ感を作る。
ユニゾンは”粒立て”で聴かせ、あえて外す瞬間を作ってソロの立ち上がりを際立たせる。
こうした”粗に見える意図”が、ステージの温度を一段引き上げました。
サイファーの切替では、ターンの入り口で短いフェイク(語頭の子音を強める/呼吸を1つ削る)を挟むことで、聴き手の注意を引き戻す仕掛けも。
結果、採点表の「クリーンさ」では上位に届かない局面があっても、観客の記憶に長く残る”残響”を確保。
オーディションの現場では、点数化しづらいこの”届く力”が後続の評価を動かすことがあります。
Dチームの躍進は、評価(スコア)と熱量(体感)のズレを良い意味で露出させました。
ここで生まれた物語性は、個人戦へ持ち越されます。
誰がこの”集団の勢い”を自分の言葉に翻訳し、1vs1での作家性へ昇華できるのか。
下剋上は一夜限りの夢ではなく、設計された必然だった──そう語れる内容でした。
(https://square.unext.jp/article/hip-pop-princess-review-01)
プロデューサーコメントが映す”審査の哲学”
ことばが評価軸を可視化した回でした。
ソヨンさんの「人間としていい人であれ」は、勝ち筋の先にある”持続可能なスター像”を問うメッセージ。
ステージ外のふるまい──現場での姿勢や仲間への態度──が、結局は”声の説得力”に回収されるという現実を指します。
岩田剛典さんの「今日の点数は今日のもの」は、評価は静止画、才能は連続体という視座。
つまり、得点は履歴の一部でしかない。
ここにRIEHATAさんの”体の説得力”(音の掴み方・質感)、Gaekoさんの”言葉の説得力”(比喩の射程・バーの着地点)が縦横に重なり、評価が多軸であることが明らかになります。
この哲学を1vs1創作に敷衍すると、問われるのは三点です。
- 一貫性──自分の物語を一曲で語り切れるか。
- リスクテイクの品位──攻めと礼節の同居。
- 編集可能性──サビ以外でも印象が持続する”引用可能な一節”を残せるか。
第2話は名言の列挙ではなく、”採点の先にある審美眼”の共有でした。
ここを掴んだ人が、次に評価線を押し上げます。
賛否10選で読み解く、ヒポプリ第2話の真価
議論が割れた地点は、次回以降の伸びしろそのもの。
10項を意味を足して精密化します。
1)リアルか演出過剰か
編集テンポとSEは熱量の“拡声器”。生の衝突を損なわず増幅できた瞬間にメジャー感が宿ります。
2)サイファーの言葉数
多弁は武器。ただし着地ワードが弱いと印象が霧散。“間=自信”。余白で強度が上がります。
3)ダンス強者のマイク適性
ブレス位置と子音の立て方で“聴かせる体”へ。振付のキメではなく声のキメを設計。
4)名曲再解釈の線引き
引用は“橋”、自己主張は“家”。橋だけでも家だけでも弱い。往復速度がセンスになります。
5)日韓対決の公平性
通じる比喩・言語ゲームの共有度が評価を左右。カルチャーギャップは“翻訳的比喩”で武器化。
6)スター性の評価
初動は視覚、定着は“耳の記憶”。一聴で識別できる母音の輪郭は長期戦の資産。
7)ミスの処理
噛みやズレを物語化できる人は伸びる。自虐/反転/挑発のどれで回収するかが分岐点。
8)チーム内リーダーシップ
出順・見せ場配分・畳み方の設計は“見えない加点”。個人戦では曲構成の妙に変換。
9)歌×ラップの配合
メロ導入は強力。ただし重心がラップ側にあるかで印象が変わる。言葉密度との同居が鍵。
10)コメントへの反応
叱咤を次の一手に翻訳できるメンタルは結果に直結。評価は静止画、才能は連続体です。
この10項は”成長点チェックリスト”。
EP.3以降、誰がどの項目をクリアして評価・順位・結果を更新するのか、追跡の導線が整いました。
(https://square.unext.jp/article/hip-pop-princess-review-01)
デビュー予想とファン心理の交差点
現状のトップラインはニコ(個人最高371点)×ユン・ソヨン(364点)。
ただし“票”を動かすのは合算点だけではありません。
・現在地
— 上位:ニコ/ユン・ソヨン
— 追走:ナム・ユジュ/チェ・ガヨン/キム・ドイ/ココ/キム・スジン
・評価が動く三要素
①作品性:1vs1創作で“私は何者か”を一曲で証明できるか
②連続性:EP.1→2→3の伸び線が右肩で描けているか
③動員力:SNSで“守りたい物語”として共有される一節を残せるか
・あり得るシナリオ
A)二極維持:2トップが“外さない強さ”で抜ける
B)中位ブレイク:比喩の刷新+一曲完結の物語で三枠目以降に食い込む
C)波乱:短期のSNS熱量が票を押し上げて順位を跳ねさせる
次の1vs1創作で効くのは、①自己言語化(“私は何者か”を一曲で証明)、②一貫性(EP.1→2→3の伸び線)、③引用可能性(SNSに切り取られる一節)の三点。
筆者の仮説では、中位層から“言葉で世界観を瞬時に立ち上げられる人”が三枠目以降をこじ開けます。
評価×結果×物語の三角測量で見る限り、デビュー線はまだ動く余地が大きい。
だから面白いんですよね。(https://hippop.unext.jp/)
まとめ
第2話は、ユジュ×ココロの衝突で「勝ち負けの外側」にある物語を見せ、韓国Dチームの逆襲で”評価の揺らぎ”を晒し、審査コメントが「哲学」を与えました。
賛否10選はただの炎上ログではなく、次の成長点を示す羅針盤。
現状の順位図はニコさんとユン・ソヨンさんの2トップですが、1 vs 1創作で”自分の言葉”を掴んだ瞬間に、評価も結果もひっくり返ります。
読み終えた今だからこそ、各メンバーのプロフィールや得点推移、過去回レビューに寄り道して、あなたの”推しの成長曲線”を一緒に更新していきましょう。
出典まとめ
- U-NEXT 配信ページ(一次情報):https://hippop.unext.jp/
- U-NEXT 公式レビュー:https://square.unext.jp/article/hip-pop-princess-review-01
- 公式SNS:#HIPPOPPrincess / @hippopprincess.official(Instagram)//entamerush.jp/642187/ ・公式SNS:#HIPPOPPrincess / @hippopprincess.official(Instagram)
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