※この記事には第3話の審査結果が含まれます。
2025年11月4日に放送された『STEAL HEART CLUB（스틸하트클럽）』第3話では、音楽サバイバルの本質が見事に描き出されました。
HAGIWA（ハギワ）さんの”so cute”なリアクションがSNSを席巻し、Yoonchan（ユンチャン）さんの順位ダウンが世界中のファンをざわつかせるなど、まさに波乱の回。
ステージ上で交わされた笑顔と涙が、参加者たちの”音楽に生きる覚悟”を鮮明に映し出していました。
ABEMA「K WORLD」チャンネルで放送中のこの番組は、各ポジションごとに10名が競い合う”本気の音楽バトル”。
審査員のジョン・ヨンファさん(CNBLUE)、ソヌ・ジョンアさん、ハ・ソンウンさんらが放つ一言一言が、視聴者の胸に刺さります。
この記事では、第3話の名場面と審査員コメントをもとに、番組が投げかける”才能と覚悟のリアル”を深掘りしました。
次回第4話への伏線まで、徹底レビューします。
第3話で巻き起こった”奇跡の瞬間”——ハギワたちのステージが魅せた情熱
第3話「デュアルステージバトル」は、文字どおり”音で空気が変わる”瞬間が連続しました。
ヘッドライナー#1に立ったのは、HAGIWAさん(Drum)、MASHAさん(Bass)、KEITENさん(Guitar)、RIAANさん(Vocal)、YOUN YOUNGJUNさん(Keyboard)の5人。
いずれも技術が高いのは大前提として、決定的だったのは「その場の呼吸を掴み、曲の意味を更新する力」でした。
サバイバル番組は”上手さ”だけでは勝てません。
審査員の採点とオンエア投票が絡む仕組みの中で、観客の感情を巻き取るパフォーマンスこそが、順位や評価に直結します。
HAGIWA（ハギワ）さんは、叩くのではなく”歌うドラム”で会場を掌握しました。
タムからフロアへ落ちる瞬間の音価の伸ばし方、ゴーストノートの置きどころ、ブレイク明けの一発目の解像度。
そのすべてが曲の起伏と一致していて、バンドのダイナミクスを前に押し出します。
極端に言えば、HAGIWAさんが刻む8分の長さ一つで、会場の心拍数が変わる——そんな説得力がありました。
KEITEN（ケイテン）さんは、その”地鳴り”の上で旋律の背骨を作ります。
ソロに入る前の半拍の”溜め”、ピッキングのアタック角度、ネック側での微細なビブラート。
ギターの”語り”が始まるたびに、ステージの視点が切り替わるのを感じました。
MASHA（マシャ）さんは、ローエンドで物語を支えるタイプです。
単に太いだけの低音ではなく、倍音の整理が徹底されていて、キックと被る帯域を丁寧に譲る。
その結果、全体のグルーヴが濁らず、コーラスの塊が一段と前に出ます。
曲の重心を下げつつも、フレーズの末尾に”微笑み”のようなニュアンスを残す——この余韻づくりが”ライブの気持ちよさ”を決定づけました。
YOUN YOUNGJUN（ユン・ヨンジュン）さんは、”安定”という言葉を別次元に引き上げます。
拍頭の置き方が常に正確で、コードチェンジの瞬間に中音域のボイシングをそっと差し替え、メロディが踏み出す足場を先回りで作る。
派手さはないのに、バンドが一段と大きく聴こえるのは、まさにこの設計力ゆえです。
そしてRIAAN（リアン）さん。
高域の抜けが良いボーカルは珍しくありませんが、RIAANさんは”言葉の輪郭”を最後まで保ちます。
サビ前で声量を上げても、子音が潰れず、母音が曖昧にならない。
感情のピークで音程が前に転びがちな場面でも、ピッチの芯を保ったままビブラートで熱量を足す。
結果、歌詞の意味が届いたうえで鳥肌が立つ——この順番が強い。
審査員席側から見れば「技術×感情×場の支配」の三点が明確に成立し、視聴者側のオンエア投票でも”もう一度聴きたい”に直結するタイプの歌です。
第3話を象徴するのは、音の良さだけではありません。
KEITENさんに選ばれた瞬間、HAGIWAさんが小走りで駆け寄るあのシーン。
演出のベビーサウンドもあって”so cute”とX上で拡散しましたが、可愛いを越えて”信頼が音を変える”瞬間の証明だったと思います。
選ぶ・選ばれるという関係性が、そのままグルーヴの結束を強め、次の小節を勇敢にさせる。
ステージ裏の感情がステージ上の音像まで更新してしまうのが、この番組の醍醐味なんですよね。
一方で、”安定”がどれほど評価の中核にあるかも可視化されました。
YOUN YOUNGJUNさんに向けられた「stable af」という言葉は、単なる褒め言葉ではなく、バンドという集合体における”信頼資本”の指標です。
派手な見せ場が評価をさらいがちなサバイバルで、土台づくりがここまで賞賛されるのは珍しい。
でも第3話では、その価値が誰の耳にも分かる形で提示された。
これは今後の戦い方にも影響しそうです。
リズム隊は”揺らぎの設計”で曲の温度を上げ、ハーモニー担当は”透明な支え”で歌を遠くに飛ばす。
こうした”見えない勝ち筋”が、次回以降の分水嶺になるはずです。
総じて、ヘッドライナー#1の5人が示したのは”上手い”の先にある”場を動かす”力でした。
小さな溜め、半拍の吸い込み、ビートの角の丸め方。
ミクロな判断の積み重ねが、ランキングや評価にダイレクトに届く。
サバイバルの文脈でありながら、音楽の根本的な喜びが真ん中に置かれた回——それが第3話の本質だと感じます。
(ABEMA公式番組ページ:https://abema.tv/video/title/504-76)
波乱の中間結果！ユンチャンの順位ダウンが映し出す”生存バトル”のリアル
第3話の放送後、最も話題をさらったのがイ・ユンチャンさん(Lee Yoonchan)の順位ダウンでした。
18歳という若さで番組序盤から”STEAL HEART CLUBの心臓”と呼ばれ、安定した歌唱と作曲センスで注目を集めてきた彼。
しかし今回の「デュアルステージバトル」では、想定外の結果にファンの間で衝撃が走りました。
X(旧Twitter)では「YOONCHAN WENT DOWN?!?!?!?!?!」という投稿が爆発的に拡散し、放送直後から世界中で彼の名前がトレンド入りするほどの反響を見せました。
今回のバトル構成は、各ポジションごとにチームを組み、審査員評価とオンエア投票の合算で順位が決定されるシステム。
ステージの完成度だけでなく、”その瞬間の説得力”が問われる構造でした。
ユンチャンさんのパフォーマンスはこれまでどおり繊細で、歌詞の抑揚や息づかいの使い方にもブレはなく、特にブリッジ部分の感情の持ち上げ方は圧巻。
しかし、今回は他チームの演出との兼ね合いもあり、彼本来の”静かな強さ”がやや埋もれてしまった印象です。
番組の特性上、「技術」よりも「今この瞬間に心を掴んだか」が評価の大半を占めます。
審査員のジョン・ヨンファさん(CNBLUE)が第1話で語っていた「音にまっすぐな気持ちがあるかどうか」という言葉は、この回でも示唆的でした。
つまり、どれだけ完成度が高くても、ライブ的な”熱”を伝えきれなければ順位は変動する。
それがこの番組のリアルであり、緊張感の源でもあります。
ただ、ファンの多くはこの結果を”転機”と受け取っています。
SNSでは「This will be his comeback arc」といった励ましが多く見られ、グローバルファンの投票呼びかけも再び活発化。
落ちたのではなく、ここから上がるためのステージが始まったという雰囲気さえ漂っています。
彼の表現力は依然として唯一無二であり、敗者としてではなく”物語の語り手”として次回に臨む準備が整っているように見えました。
STEAL HEART CLUBの魅力は、単なる順位変動のドラマではありません。
ユンチャンさんのように、一瞬の迷いや悔しさが次のステージでの”覚醒”に変わっていく過程こそが、この番組の真価なのだと思います。
中間結果の波乱は、彼の再浮上を予感させる物語の伏線でもあるのではないでしょうか。
(ABEMA公式番組ページ:https://abema.tv/video/title/504-76)
審査員コメントから読み解く「評価の基準」と次なる展開予想
STEAL HEART CLUB第3話のもうひとつの見どころは、審査員たちの言葉にありました。
番組のテーマである「音楽に懸ける真っ直ぐな想い」をどう受け止め、どう評価するのか。
その基準が少しずつ明らかになってきた回でもあります。
まず印象的だったのは、ジョン・ヨンファさん(CNBLUE)のコメント。
「若さあふれる演奏に感動しました。音にまっすぐな気持ちがある」という言葉は、単なる褒め言葉ではなく、この番組における”生き残るための条件”を象徴しています。
技術や経験よりも、「その瞬間に音で何を伝えたか」が重視されているのです。
だからこそ、ステージの安定感よりも”感情の爆発”が評価を左右する場面もありました。
一方で、ソヌ・ジョンアさんのコメントはより繊細でした。
「表現力が素晴らしい」「演奏の安定感がある」と語る彼女の視点は、音楽性の成熟と個性の共存を評価しているように感じます。
これは第3話で頭角を現したYOUN YOUNGJUNさんの演奏にも重なります。
彼の”安定した存在感”を支えるものこそ、技術と感情のバランス。
その両方を兼ね備えたプレイヤーが、今後のステージで生き残る鍵を握るといえるでしょう。
また、ハ・ソンウンさん(元Wanna One)は「チームの一体感が音に現れていた」とコメント。
これも重要な指摘です。
今回の「デュアルステージバトル」は、個々の実力を競いながらも、最終的にはバンド全体としての”呼吸”が問われました。
音楽という共同作業の中で”他人の音を聴く力”を持つメンバーが、次回以降の主役になっていくのかもしれません。
審査員たちの発言を総合すると、番組が求めるのは「完成されたスター」ではなく「成長を見せられる原石」。
第3話で脱落者が出たことも含めて、選ばれた者と去った者の差は”今この瞬間の熱”だったとも言えます。
だからこそ、Yoonchanさんのように順位を落としても、次でどんな化学反応を起こすのか——それを期待する声が絶えないのです。
次回第4話では、この審査基準がさらに鮮明になるはずです。
単なる演奏技術ではなく、心の奥底を音に変えられる人だけがファイナルへと進める。
その緊張感が、視聴者を画面に釘付けにしている理由のひとつではないでしょうか。
(ABEMA公式番組ページ:https://abema.tv/video/title/504-76)
次回第4話の焦点は？”脱落者の涙”と”勝者の責任”が交錯する新章へ
第3話のエンディングで初めて明かされた脱落システムは、視聴者の心に重く響きました。
オンエア投票と審査員評価の総合判定により、敗北チーム全員が脱落候補となるという過酷なルール。
ステージを輝かせた者の裏で、涙を流すメンバーがいた——そのリアルが番組の「生存バトル」という言葉の重みを強調しました。
番組の緊張感は、この瞬間からさらに加速していきます。
ファンがSNSで口にした「It’s too cruel but so real」という言葉には、まさにこの番組の本質が表れています。
生き残ることは栄光であると同時に、”選ばれなかった仲間の想いを背負う責任”でもある。
ヘッドライナー#1として名前を呼ばれたHAGIWAさん、MASHAさん、KEITENさん、RIAANさん、YOUN YOUNGJUNさんの表情には、単なる喜びだけではなく、次に進む者としての覚悟がにじんでいました。
特に印象的だったのは、HAGIWAさんの静かな涙。
KEITENさんに選ばれたときの”so cute”な笑顔とは対照的に、結果発表のあとには少し伏し目がちにステージを見つめる姿が映されました。
SNSでは「He knows how hard it is」「that’s a real artist」といった声が上がり、勝者としての責任を感じ取ったファンが多かったようです。
彼らの成長物語は、勝ち進むほどに”他者の想い”を抱えながら続いていくのです。
第4話では、この”勝者の責任”と”脱落者の想い”がぶつかるドラマが展開されるはずです。
放送前からSNSでは「Next week will destroy me」「誰が残っても泣く」といった投稿が急増。
つまり、ファンにとってもこの物語は「誰かの夢の終わり」を見届ける瞬間であり、その痛みを共有することで番組への没入感が増しているとも言えます。
制作陣も「ファンの反応が次の物語を形づくる」と語っており、STEAL HEART CLUBはすでに単なるサバイバル番組の枠を超えています。
栄光と喪失、希望と責任——そのすべてを抱えた若きアーティストたちが、どんな音で次の夜を切り拓くのか。
第4話の幕開けは、まさに”新章の始まり”と呼ぶにふさわしいものになりそうです。
(ABEMA公式番組ページ:https://abema.tv/video/title/504-76)
まとめ｜”音に生きる”ということ——STEAL HEART CLUB第3話が残したもの
第3話は、音楽の”技術”よりも”心”を映した回でした。
HAGIWAさんが駆け出す瞬間に見た無垢な喜び、Yoonchanさんが悔しさを滲ませながらも前を向く姿、そしてYOUN YOUNGJUNさんが支えた音の安定感。
その一つひとつが、単なる順位以上の物語を描いていました。
審査員たちが口にした「音にまっすぐな気持ち」「チームの一体感」という言葉は、今後の展開を占うキーワードです。
勝者には歓声と同時に責任が、脱落者には涙と誇りがある。
STEAL HEART CLUBという舞台は、そのどちらにも光を当てています。
次回第4話では、”脱落者の涙”と”勝者の責任”が交錯する新たな章が始まります。
栄光と喪失を背負いながら、それでも音を鳴らし続ける若者たちの物語がどんな”音”を奏でるのか——その続きを見届けたくなる、そんな余韻を残した回でした。
出典まとめ
- ABEMA公式番組ページ：https://abema.tv/video/title/504-76
- Mnet公式サイト：https://mnetjp.com
