【ヒポプリ第9話(Ep.9)考察】評価の影にいたユン・ソヨンと脱落組のドラマ

【ヒポプリ第9話(Ep.9)考察】評価の影にいたユン・ソヨンと脱落組のドラマ

『Unpretty Rapstar:HIP POP Princess』第9話、皆さんご覧になりましたか?

ファイナリスト選抜戦ということもあり、これまで以上に張り詰めた空気が画面越しにも伝わってきましたよね。

前回の記事では、見事ファイナルへの切符を掴んだメンバーや、覚醒した瞬間にスポットを当てました。

しかし、勝負の世界には必ず、スポットライトが当たらなかった場所があります。

今回は、第9話のもう一つの側面。

評価に苦しんだ実力者ユン・ソヨンと、惜しくもここでマイクを置くことになったメンバーたちの「物語」について、少し掘り下げて考えてみたいと思います。

目次

評価がすべてじゃない夜──第9話のもう一つの主役たち

第9話を見終わった後、皆さんの胸に残ったのはどんな感情でしたか?

推しが勝ち残った喜び? それとも、予想外の結果に対する戸惑いでしょうか。

今回の放送は、ある意味で「残酷な夜」でした。

実力が足りないから負けたのではなく、「その瞬間の選択」や「求められているものとのズレ」によって明暗が分かれてしまったシーンがあまりにも多かったからです。

番組の性質上、どうしても順位や勝敗といった「数字」に目が行きがちです。

でも、HIPHOPの魅力、そしてこの番組のドラマ性は、決して勝者だけのものじゃないんですよね。

評価されなかったこと=失敗、ではありません。

むしろ、壁にぶつかったその姿にこそ、人間味あふれるドラマが宿っていたりします。

今回は、そんな「評価の影」で戦った彼女たちに、改めて拍手を送るつもりで振り返っていきましょう。

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ユン・ソヨンに何が起きたのか──”圧倒的実力者”の低評価

第9話で最も視聴者をざわつかせたのは、やはりユン・ソヨンさんのステージと、それに対する評価だったのではないでしょうか。

これまで安定した実力を見せ、優勝候補の一角と目されていた彼女。

しかし、この大事な局面で突きつけられたのは、予想以上に厳しい現実でした。

なぜユン・ソヨンは評価が伸びなかったのか

今回、ユン・ソヨンさんは勝負に出ました。

それは、「自作トラック・自作歌詞」でステージに挑むという選択です。

審査員たちも、事前に彼女のクリエイティブな能力を知っていたからこそ、「自分で曲を作り、歌詞も書ける」という点に並々ならぬ期待を寄せていました。

「彼女なら、とんでもないものを見せてくれるはずだ」と。

しかし、実際の評価はどうだったでしょうか。

審査員から飛び出した言葉は、「少し残念だった」「本人の長所をすべて見せられなかった」という、期待とのギャップを指摘する厳しいものでした。

特に痛烈だったのは、プロデュース面での指摘です。

「無理に自分で作らなくても、もっと彼女に合うトラックがあったのではないか」

これは、「能力がない」と言われたわけではありません。

「その選択が、君の魅力を半減させてしまった」という、プロとしての判断ミスを指摘された形になったのです。

低評価=失敗ではない理由

この評価を受けた時のユン・ソヨンさんの表情、見ていて胸が締め付けられませんでしたか?

彼女自身、ラップやパフォーマンス以上に「プロデュース能力」こそが自分の最大の強みだと自負していました。

だからこそ、そのアイデンティティとも言える部分を否定されたような評価に、強いショックと失望を隠せなかったのです。

でも、あえて言わせてください。

これは彼女の「失敗」ではありません。

あくまで、「選択と評価軸が噛み合わなかった夜」だっただけなのです。

彼女は「自分の全部を見せたい」と願い、審査員は「彼女の最高のパフォーマンスが見たい(その手段は問わない)」と願った。

そのボタンの掛け違いが、今回の低評価に繋がってしまいました。

ただ、裏を返せば、彼女には「自分でトラックを作る気概」と「それを実行するスキル」があるという証明でもあります。

この悔しさは、番組という枠組みを超えたアーティスト「ユン・ソヨン」を、さらに強くする糧になるはずです。

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届かなかった60秒──ギリギリで漏れたメンバーたち

ユン・ソヨンさんの苦悩の一方で、今回の第9話では、ファイナリストの枠を巡って本当にギリギリの戦いが繰り広げられました。

いわゆる「ボーダーライン」にいたメンバーたちです。

ボーダーラインにいたメンバーの共通点

あと一歩、本当にあと数ポイントで届かなかったメンバーたち。

彼女たちに共通していたのは、「致命的なミス」があったわけではない、という点です。

むしろ、大きなミスなくやり遂げたメンバーも多かった。

では、何が足りなかったのか。

それはおそらく、審査員や視聴者の記憶に爪痕を残す「エゴ」のようなものだったのかもしれません。

上位に食い込んだメンバーが、リスクを恐れずに「これが私だ!」とエゴをむき出しにしたのに対し、ボーダーライン上のメンバーは、どこか「綺麗にまとめよう」という意識が働いてしまったように見えました。

「上手い」と「魅力的」は違う。

そんな残酷な真理を、まざまざと見せつけられた気がします。

なぜ”惜しい”は残酷なのか

「惜しかったね」

この言葉ほど、言われる側にとって残酷なものはありません。

完全に失敗したなら諦めもつきますが、「あと少しで届いたかもしれない」という事実は、長く彼女たちを苦しめるかもしれません。

でも、この「60秒の差」「数ポイントの差」に泣いた経験こそが、彼女たちのハングリー精神に火をつけるのではないでしょうか。

ギリギリで選ばれなかったということは、裏を返せば、選ばれる可能性が十分にあったということ。

その事実は、これからの活動において決して無駄にはならないはずです。

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脱落という結果の先にあるもの

そして、今回の放送で番組を去ることになった4名のメンバーたち。

脱落という結果は確定しましたが、彼女たちの挑戦が終わったわけではありません。

脱落者4名に共通していた姿勢

脱落が決まった瞬間、彼女たちの多くは涙を見せましたが、その涙の種類は「悔しさ」だけではありませんでした。

「ここまでやり切った」という清々しさや、「仲間を応援したい」という優しさが混じり合っていました。

彼女たちは、過酷なサバイバルの中で、自分の弱さと向き合い続けました。

最初はおどおどしていたメンバーが、最後には堂々とマイクを握っていた。

その成長のプロセス自体が、順位以上に尊いものです。

「勝てなかったけれど、負けてはいない」。

そんな凛とした姿勢が、画面越しにも伝わってきましたよね。

第9話が残した”応援の空気”

SNSやコメント欄を見ていると、今回は脱落したメンバーに対する温かい声が非常に多いことに気づきます。

「ここまで楽しませてくれてありがとう」

「これからの活動も絶対に追うよ」

これは、彼女たちが番組の中で見せた「真剣さ」が、視聴者にちゃんと届いていた証拠です。

第9話が残したのは、誰が落ちたかという悲劇ではなく、「彼女たちの次のステージを見たい」という、ポジティブな応援の空気だったのではないでしょうか。

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評価に飲み込まれなかった人たち

『Unpretty Rapstar:HIP POP Princess』第9話。

ユン・ソヨンさんの苦悩も、脱落してしまったメンバーの涙も、すべてがこの番組の大切な1ページです。

審査員の点数は、あくまで「その日のパフォーマンス」に対する一つの指標に過ぎません。

彼女たちのアーティストとしての価値や、これまでの努力が否定されたわけではないのです。

評価の影に隠れてしまったけれど、確かにそこで輝いていた彼女たち。

その悔しさも、流した涙も、きっと未来の自分を輝かせるための伏線になるはずです。

私たちは、結果だけを見るのではなく、その過程でもがいていた彼女たちの姿を、しっかりと記憶に留めておきたいですね。

物語はまだ、終わっていませんから。

出典・参考元

第9話についてはこちらも御覧ください!

Unpretty Rapstar:HIP POP PrincessはU-NEXT独占配信です!

ヒポプリメンバーについてはコチラ!
HIP POP Princessについてはこちら!
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