第9話の激動の展開を経て、いよいよ12月18日(木)にファイナルを迎える『Unpretty Rapstar:HIP POP Princess』。
ファイナリスト16名が出揃いましたが、ここからさらに人数が絞られると思うと、楽しみ半分、不安半分といったところではないでしょうか。
これまでの審査結果や傾向を冷静に分析すると、ファイナルで起こり得る「結末の形」がある程度見えてきます。
今回は、第9話までのデータを基に、デビュー人数や最終的な勝ち筋について、構造的な視点から予想・考察していきます。
ここまでの審査で見えた”ファイナルの前提条件”
まず、ファイナルを予想する上で無視できないのが、第9話までに形成された「評価の空気感」です。
第9話の「60秒ソロパフォーマンス」では、プロデューサー陣(ソヨン、Gaeko、RIEHATA、GAN)の評価が非常にシビアに機能しました。
上位層(キム・ドイ、ニコ、イ・ジュウンなど)と下位層の点数差が明確になり、「実力者」としての序列がある程度固まったと言えます。
ファイナルが「一発逆転型」ではなく「積み上げ型」になりやすい理由
オーディション番組のファイナルというと「最後の一発逆転」を期待したくなりますが、今回のヒポプリに関しては「これまでの積み上げ」が重視される傾向にあります。
理由は、プロデューサー点数の比重が高い(第9話では80%)ためです。
ファイナルでも審査員評価が大きく関わる場合、これまで安定して高得点を出してきたメンバー(ニコやキム・ドイなど)が、たった一度のミスで圏外に落ちることは考えにくいでしょう。
逆に、これまで評価が伸び悩んでいたメンバーが逆転するには、イ・ジュウンさんが見せたような「満点級の爆発力」が必須条件となります。
デビュー人数は何人になるのか?──8〜9人説を検証
公式からデビュー人数の発表はまだありませんが、SNS上の視聴者予想や番組の規模感から、ある程度の推測が可能です。
視聴者予想「8〜9人」が多い理由
現在、最も有力視されているのが「8〜9人」という説です。
ファイナル進出者が16名であることを考えると、その半数が合格、半数が脱落という構成は、サバイバル番組として非常に収まりが良い数字です。
また、「HIP POPグループ」というコンセプト上、ラップ、ボーカル、ダンス、ビジュアル担当など、多角的な役割が必要です。
現在の16名の顔ぶれを見ると、オールラウンダーから特化型まで個性が強いため、あまり人数を絞りすぎるとグループのバランスが崩れる可能性があります。
多様性を確保するためにも、7人以上、特に8〜9人という枠組みは現実的と言えるでしょう。
6人・9人以上の可能性はあるのか
一方で「6人」という少数精鋭説もゼロではありませんが、現在の実力伯仲の状況で6人に絞るとなると、人気メンバーの脱落が相次ぎ、ファンの反発を招くリスクが高まります。
逆に「10人以上」となると、一人当たりのパート割が減少し、個々のキャラクターが埋没する懸念があります。
番組の盛り上がりとグループの将来性を天秤にかけると、やはり8〜9名が着地点として妥当ではないでしょうか。
プロデューサー点数80%×グローバル投票20%の影響
第9話で採用された「プロデューサー点数80%+グローバル投票20%」という配分。
これがファイナルでも継続、もしくは近い比率で採用された場合、どのような影響が出るのでしょうか。
点数上位はどこまで有利なのか
結論から言えば、プロデューサー評価が高いメンバーは圧倒的に有利です。
例えば第9話で1位のキム・ドイさんは392点を獲得しました。
ボーダーライン付近のメンバーとは40〜50点近い差をつけています。
この点数差をグローバル投票(20%分)だけで覆すのは、構造上非常に困難です。
つまり、Gaekoさんやソヨンさんといったプロデューサー陣に「信頼」されているメンバーは、デビュー圏内(いわゆるデビュー組)の椅子をかなり強固に確保していると考えられます。
投票20%が逆転を起こすケース
しかし、投票が無意味なわけではありません。
「僅差のボーダーライン」では、投票が決定打になります。
第9話の脱落者決定時、プロデューサー点数で15位だったシホさんが脱落し、点数が下だったリノさんやリュ・ハジンさん(※順位変動の例として)との当落が分かれたのは、この投票ポイントの差が影響した可能性があります。
ファイナルにおける「最後の1枠」や「順位の変動」においては、ナム・ユジュさんやココさんのようにグローバル投票でトップを走るメンバーが、プロデューサー評価をひっくり返すケースも十分起こり得ます。
キム・ドイは”1位で終われるのか”
第9話でプロデューサー評価1位(392点)を獲得したキム・ドイさん。
彼女の立ち位置は、ファイナルの行方を占う上で象徴的です。
第9話で念願のPD評価1位を獲得した意味
彼女は全審査員から97〜99点という驚異的な高評価を得ました。
これは「スキル面での完成形」としてのお墨付きです。
しかし、グローバル投票を含めた総合順位では、投票1位のナム・ユジュさんらに譲る形(総合2位など)になる場面も見られました。
それでもデビューラインでは非常に安定している理由
キム・ドイさんが「総合1位」で終われるかは、当日の投票熱量次第です。
ですが、「デビューできるかどうか」という点においては、全メンバー中で最も安全圏にいると言えます。
グループには「実力の柱」が必要です。
ファン投票で順位が変動したとしても、プロデューサー陣が彼女を手放すとは考えにくく、ファイナルでも上位でのデビューが濃厚でしょう。
ファイナルで強いのは誰か──タイプ別整理
ファイナルのライブステージで強さを発揮するのは、どのようなタイプでしょうか。
安定型(評価が崩れにくい)
代表例:ニコ、キム・ドイ、ユン・チェウン
どんなビート、どんな状況でも一定以上のクオリティを出せる「安定型」は、プロデューサーからの信頼が厚いタイプです。
生放送というプレッシャーのかかる場面でも大崩れするリスクが低く、加点方式で着実に順位を維持するでしょう。
特にニコさんは、日本票という強固な地盤に加え、GANさんから98点を得るなどプロ評価も高く、極めて盤石です。
爆発型(一発で順位を動かせる)
代表例:イ・ジュウン、ナム・ユジュ
第9話で満点を叩き出したイ・ジュウンさんや、涙のパフォーマンスで会場を掌握したナム・ユジュさんは、その場の空気を一変させる「爆発力」を持っています。
ファイナルのステージで”神がかった瞬間”を生み出せれば、会場投票や視聴者投票が一気に動き、順位を数段飛ばしで上げる可能性があります。
逆に言えば、ハマらなかった時のリスクも孕んでいますが、スター性という点では彼女たちが鍵を握っています。
ファイナルは「感動」で決まるのか?
技術や点数の話をしましたが、最終的に視聴者が「デビューしてほしい」と感じるのは、「物語(ストーリー)」が完結したメンバーかもしれません。
第9話では、「過去の自分を脱ぎ捨てる」というテーマを体現したイ・ジュウンさんが絶賛されました。
番組側も、単にラップが上手い子だけでなく、成長ドラマや人間性を見せられるメンバー(キャラクター)を求めています。
ファイナルのステージで、これまでの苦悩や努力が報われるような「エモーショナルな瞬間」を作れたメンバーこそが、最後のチケットを掴むことになるでしょう。
最終結末をどう予想するか
これまでのデータを総合すると、現時点で最も現実的なシナリオは以下のようになります。
- 上位4〜5名はほぼ固定:キム・ドイ、ニコ、ナム・ユジュ、イ・ジュウンといった、実力と人気(物語)を兼ね備えた層は、大きなミスがない限りデビュー確実。
- 残り枠の激しい争い:残り3〜4枠を巡り、ココ(人気票強)、チェ・ガユン(実力派)、その他ボーダーラインのメンバーがひしめき合う。
特に、グローバル投票で強いココさんが、プロデューサー評価の差をどこまで埋められるか。
そして、第9話で悔しい思いをした下位メンバーからの「大逆転劇」があるのか。
第9話の結果は、ファイナルに向けた美しい「伏線」だったのかもしれません。
12月18日、すべての答えが出ます。
私たちはその瞬間を目撃するのみです。
■ 出典・参考リンク一覧
- 番組公式・配信情報
- データ参照元
- 番組本編(第9話)公開データ:プロデューサー点数、グローバル投票順位
- 公式SNS(Instagram/TikTok)公開ティザー映像



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